Okta管理者向け設定画面「Okta Admin Console」が日本語対応となりました

南野 要 July 24, 2023

Okta Workforce Identity Cloud(以下WIC)ではこれまでエンドユーザー向けのインターフェースのみ日本語対応でしたが、この度、Okta管理者向け設定画面「Okta Admin Console」がついに日本語対応となりました。本ブログの前半ではその詳細をご紹介します。また、後半では既に日本語化された各種ドキュメントやお役立ちリンクなどをあわせてご紹介します。

Okta Admin Console日本語対応

これまでOkta Admin Consoleの表示言語は英語のみでしたが、バージョン2023.07.0、2023年7月17日のリリースをもって、日本語対応が加わり本番環境に対して適用可能となりました。リリースノート(英語)から確認可能です。 

提供方法はEarly Access (早期アクセス)でのリリースとなり、個別に [Settings (設定)] > [Features (機能)] から”Admin Console Japanese translations”を有効にして頂く必要があります。設定方法はヘルプセンターもあわせてご参照ください。

Okta Admin Console上で設定する際には、その機能の意味や設定方法、推奨などが細かく画面上に表示されますが、これまでは全て長文の英語での記述でした。管理者の方に直感的に理解頂くことは難しかったかもしれません。今回、これらの詳細説明も全て日本語での表記となりましたので、機能の詳細をストレス無く、また正しく理解頂けるのではないかと思います。

例1:グローバル・セッション・ポリシーとは?

例2:セルフ・サービス Orgの管理対象アプリとは? 個人アプリとは?

以降、早期アクセスの期間においてフィードバックを集め、日本語表記については逐次改善する予定です。その後、2023年11月以降を目処として、改善を反映した上でプレビュー環境のGeneral Availability (一般提供)、その後に本番環境においても一般提供を予定しています。

Okta Admin Console内に英語として残存する項目は以下となります。

  • ユーザー自身が英語で入力した値
  • 変数(Okta Expression Languageなど)
  • システムログイベント
  • サードパーティアプリからの通知
  • デフォルトのグループ名、認証ポリシー名とその説明
  • 機能(Features) ページ

また、Access Gateway、Advanced Server Access、Okta Workflows、Okta Identity Governance は英語設定画面での提供となります。

バージョン2023.07.0 ではOkta Admin Console日本語対応に加えて、日本語入力時の動作改善についても早期アクセスとしてリリースしています。冒頭同様の手順で [機能] から、”IME support for text input in the admin console” を有効化することで、属性を編集する際のかな入力、漢字入力の際にEnterを押下した際にも入力フォームは確定とならず、続けて入力作業が可能です。

日本語化された各種ドキュメントやお役立ちリンク

これまでに既に日本語化が完了している各種ドキュメント、リンクを一気に纏めてご紹介します。

Okta Admin Consoleに関する説明や、設定手順は全てこちらから日本語でご覧頂くことが可能です。もし英語で表示される場合は、右上の地球儀マークから言語の切り替えが可能です。

設定がうまくいかない場合やトラブルシューティングのヒントとなる情報が日本語で纏まっています。

Okta Admin ConsoleからSAMLアプリケーションを追加する際に、設定画面内にSAML設定ガイドが表示されますが、一部のアプリでは以前より設定手順が日本語で確認可能です。上記ブログ記事で詳細をご案内しています。

以前のブログ記事でOktaトレーニング、認定資格試験が日本語で受験可能となった旨をご案内しました。認定資格に関する模擬試験、本番試験は上記ページより日本語で受験が可能です。

一般的な質問、販売に関する質問、Okta認定資格試験に関する質問などのFAQが日本語で参照可能です。

OktaのWIC紹介ウェブサイトの中で「Workforce Identity Cloudの機能をご覧ください」の部分よりWICのショートデモ動画が日本語字幕でご覧いただけます。

おわりに

Oktaでは、より多くの国内のお客様、管理者の方に快適にご利用頂けるよう、これからも様々なリソースの日本語対応に継続して取り組んでいきます。ご期待ください。