[抄訳]Oktaとセールスフォース・ドットコム、Work.comを利用した信頼構築で業務提携

~新しいインテグレーションにより、世界中の企業が従業員、顧客、コミュニティの安全を維持するため、ツールへのセキュアなアクセスが可能に~

企業向けアイデンティティ管理のサービスプロバイダーであるOkta, Inc.(本社:米国・サンフランシスコ 以下Okta)は、グローバルでCRMをリードする米国セールスフォース・ドットコムと業務提携し、企業やコミュニティによる従業員や顧客との信頼構築を支援するため、Oktaのアイデンティティ管理プラットフォームである「Okta Identity Cloud」とセールスフォース・ドットコムの「Work.com」をインテグレーションすることを、オンラインイベント「Okta Showcase 2020」で発表しました。

革新的かつ先を見据えている企業は、業界にかかわらず、コスト削減、事業運営の効率化、ビジネスの成長や収益性の向上を実現するために、テクノロジーに投資する重要性を理解してきました。新型コロナウイルスの影響により、世界中の企業がテクノロジーに頼り、リモートワークをし、オンラインで顧客と繋がることを余儀なくされ、デジタルトランスフォーメーションが加速すると同時に、技術への信頼に対する重要性も浮き彫りになりました。

Oktaとセールスフォース・ドットコムは、両社の顧客の信頼感と復元力を構築するため、いかなるベンダーからも独立かつ中立なプラットフォームである「Okta Identity Cloud」と、世界中の企業や組織の再開を支援するソリューション「Work.com」をインテグレーションすることになりました。この「Work.com」では、シフト管理、コンタクトトレーシング(*日本では未提供)、緊急時対応管理などが提供されます。「Okta Identity Cloud」により、人事、ワークプレース、IT部門のリーダーたちは、迅速かつ安全に「Work.com」を利用し、場所を問わず、これらのソリューションに対するセキュリティと保護を提供します。

Oktaの最高経営責任者(CEO)兼 共同創業者であるトッド・マッキノン(Todd McKinnon)は次のように述べています。「Oktaは、信頼を象徴するアイデンティティ管理を提供していますが、今回のパンデミックにより、新たな役割を担うようになりました。私たちは、企業がリモートワークに移行し、従業員の雇用を継続しつつ、オフィスに出勤しなくても生産性が低下しないよう支援してきました。また、安全でシームレスな顧客体験を構築できるようソリューションやツールを提供し、これまで通り利益を生み出し、成長を促進できるようにしています。私たちは、ビジネス活動を推進する企業としての責任を真摯に受け止めています。それはセールスフォース・ドットコムも同じです。お客様が安全かつ効果的に、現在と将来にわたって様々な関係先と繋がることができるように、2社が緊密に連携し、安全で快適な体験を提供できると確信しています。」

セールスフォース・ドットコムの Platform, Trailhead and AppExchange担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるサラ・フランクリン(Sarah Franklin)氏は次のように述べています。「ニューノーマルは新しい働き方を求めます。我々はテクノロジー企業として、企業が従業員を大切なお客様のように対応できるよう、できる限り障害を取り除くことが使命です。我々は、Oktaが『Work.com』とインテグレーションすることでお客様が事業の再開をより容易に行えるようになり、長期的なビジネスの復元力と継続性を支援することを楽しみにしています。共々にITの生産性を向上させ、従業員にシームレスな体験を提供します。」

ビジネスの現場が直面する新しい課題に対応するために、Oktaのアイデンティティ管理システムと、セールスフォース・ドットコムのソリューションを融合させることで、両社は、安全で自動化されたシームレスな体験を提供することかできるようになります。今回の提携により、顧客は以下のことが可能になります。

  • シームレスなエンドユーザー体験により生産性を向上: 既存のアイデンティティプロバイダーやActive Directoryなどの企業ディレクトリを活用し、セールスフォース・ドットコムのユーザー企業の従業員は、ワンクリックで「Work.com」にログインすることが可能になります。企業が業務委託先や提携先に業務を委託する機会が増えている現在、委託先のディレクトリとのインテグレーションや、「Okta Universal Directory」にアイデンティティ情報を保存することで、お客様はこれらの外部の委託先に、シームレスなアクセスを提供し、拡張するエンタープライズに生産性の向上をもたらすことができます。
  • 自動プロビジョニングで時間価値とセキュリティを向上:「Okta Lifecycle Management」を用いることで、IT管理者は、Workdayなどの人事システムから「Work.com」にデータを同期させ、自動的に「Work.com」にユーザーを登録することができるようになり、IT部門の負担を軽減しながら、組織が迅速かつ安全に「Work.com」を使用することが可能になります。「Okta Workflows」の利用により自動プロビジョニングをさらに一歩進め、IT管理者は、特定の役割を担うユーザーを「Salesforce Permission Set Groups」に割り当て、それらのユーザーが「Work.com」内でアクセスできるタスクや履歴を細かく制御・管理することができます。
  • セキュリティを強化し、機密データを保護: 「Okta Identity Cloud」と「Work.com」のインテグレーションにより、IT管理者はユーザーのプロビジョニングとデプロビジョニングを簡単に行い、詳細な権限の制御を確立。「Work.com」の機密データにアクセスする可能性のある特定のユーザーまたはグループに多要素認証を用いて、セキュリティを維持し、組織を守ることができます。

「Okta Identiry Cloud」とセールスフォース・ドットコムのプラットフォームの両方を活用して、安全かつシームレスな体験を従業員に提供しているCarMaxのような企業は、今回の業務提携による恩恵を受けることができます。

CarMax、シニアバイスプレジデント兼最高情報技術責任者(CITO) シャミム・ムハンマド(Shamim Mohammad)氏は次のように述べています。「私たちは、中古車販売の米国最大手企業として、お客様本位な、正直で誠実、そして透明性の高い顧客体験を提供し、自動車購入に革新をもたらしました。私たちは技術パートナーにも同じことを求めており、Oktaもセールスフォース・ドットコムも信頼できるパートナーです。パーソナライズされた安全な顧客体験を提供するために『Okta Identity Cloud』とセールスフォース・ドットコムのプラットフォームの両方を活用しています。顧客とのやり取りの全てにセールスフォース・ドットコムを使用することで顧客を360度見渡せ、実店舗とオンラインの体験をシームレスにインテグレーションすることができます。また、OktaはCarMaxと顧客の全てのエンゲージメントにおける安全なエントリーポイントです。2社がどのように協力して顧客体験のさらなる革新を推し進めていくか、楽しみにしています。」

Work.comとのインテグレーションについての詳細はこちらをご覧ください:www.okta.com/partners/Salesforce/Work