Okta Japan株式会社
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「アイデンティティがあなたのものである世界をつくる」

Oktaではブランドパーパス（企業の存在意義）として「アイデンティティがあなたのものである世界をつくる」という言葉を掲げています。なぜそのようなブランドパーパスを掲げるのにいたったのかその背景をご説明します。

昨今企業を取り巻く環境が急激に変化した結果、アイデンティティ管理という考え方がこれまで以上に重要視されるようになってきました。しかし日本では、まだ多くの方がアイデンティティとIDが同じだと考えています。そして、アイデンティティに対する重要性がまだ充分に認識されていません。単なるメールアドレス、あるいは社員番号といった”ID”を管理することが重要なのではなく、従業員の所属や肩書きなどの属性情報である”アイデンティティ”をもとに、『ユーザーが本人であるかどうかを検証』し、『アクセス権限に基づいて安全に業務アプリを使えるようにする』必要があります。前者を認証、後者を認可と呼びます。従業員数の増加、業務で使うアプリ数の増加、あるいは社外のパートナーと協業する機会の増加、そういう変化が起きている環境において、この認証と認可を迅速かつ確実に行うことが非常に重要になってきています。またその結果、アイデンティティを管理することがますます複雑になってきています。

また、消費者向けサービスにおいては、対面でのサービスに加え、デジタルサービスの提供も不可欠となる中で、一人ひとりユーザー行動や嗜好などのアイデンティティをもとにしたサービスを提供することが求められています。しかし、デジタルの世界では個人情報の取り扱いやプライバシーへの配慮、企業コンプライアンスに関する法規制の遵守など、個人情報が濫用されないように管理することが必要で、従業員向けのアイデンティティ管理と同様にその管理は複雑さを増しています。今の企業にはこの複雑な要件を満たしアイデンティティを安全に管理するだけでなく、ビジネスの価値に繋げていくことが求められています。

さらに、個人レベルではスマートフォンの普及によって、数百といったアプリやデジタルサービスを利用することが珍しくなくなってきています。その結果、個人のアイデンティティ情報があちこちに散在して、自分で自分のアイデンティティをコントロールできていないケースも散見されるようになってきました。このデジタル空間に散在するアイデンティティはサイバー攻撃の対象となることも多く、実際になりすましや不正利用などの大きな問題に発展しています。

こういった背景を受け、Oktaでは「アイデンティティがあなたのものである世界をつくる」というブランドパーパスを掲げることにしました。このブランドパーパスの下、人々がもう一度自分のアイデンティティをしっかりとコントロールできる世界を実現するために取り組んでまいります。

そのために、Okta Japanでは従業員やパートナーなどワークフォース向けのアイデンティティ管理サービスを提供する「Okta Workforce Identity Cloud」と、消費者などカスタマー向けのアイデンティティ管理サービスを提供する「Okta Customer Identity Cloud」という2つのプラットフォームを日本市場にご提供し、お客様が快適にご利用いただけるような、組織と支援体制を構築してまいります。 

Okta Japan株式会社
代表取締役社長 渡邉 崇