AI Agent Import:エージェントが構築される各プラットフォーム上で直接ガバナンスを適用

Oktaのインポートライブラリが、さらに多くのエージェントビルダープラットフォームに対応するようになりました。

04 8月 2026 読了目安時間: ~

Two individuals are engaged in a collaborative activity in a modern office setting

重要ポイント:プラットフォームのカバレッジ拡大

  • 多様なエージェント開発環境の活用を促進:OktaのAI Agent Importライブラリが拡充され、新たにGemini Enterprise Agent Platform、DataRobot、Workday、Microsoft、Glean、LangSmithの主要6プラットフォームに対応しました。
  • エージェントを容易にガバナンスの統制下に:こうしたプラットフォーム上で稼働するカスタムエージェントは、全社統合IAMの可視性が及ばない環境で動作することが多く、コンプライアンスリスクやセキュリティの死角を生じさせる要因となります。
  • すべてのエージェントを単一レジストリに集約:セキュリティチームは、新たに対応したこれらのプラットフォームからカスタムエージェントを自動同期してガバナンスを適用し、Oktaの単一コントロールプレーン上でアクセス権、ライフサイクル制御、無効化を一元管理できるようになります。

 

エンタープライズの各チームは、用途に応じた明確な強みを求めてAIエージェントプラットフォームを採用しています。複雑なコードや法的文書の解析に優れていることからAnthropicのClaudeを選択するチームもあれば、既存のMicrosoft環境とスムーズに統合できるAzure AI Foundryを選択するチームもあります。また、高度な予測モデルの実行を目的にDataRobotを選択するケースもあります。

各プラットフォームが独自のエージェントレジストリやポリシーレイヤーを個別に保持し、セキュリティチームが全社環境の統制に使用している既存のアイデンティティシステムから完全に分断されていることこそが、ガバナンスの崩壊を招く根本原因です。その一方で、現場におけるエージェントの導入スピードは、組織のガバナンス整備を大幅に上回るペースで加速しています。

Gartnerの予測によると、2026年末までにエンタープライズアプリケーションの40%にタスク特化型のAIエージェントが組み込まれる見込みです。しかし、そうしたエージェントに対して人間のアイデンティティと同等の厳格なガバナンス基準を適用できている組織は、現時点で3分の1(32%)にも満たないのが実情です。各事業部門が新たなエージェントを立ち上げるたびに、組織にとってのリスクとなる攻撃対象領域は拡大し続けています。

このギャップを埋めるには、まず「セキュアなエージェンティック企業のための設計指針」で示されている根本的な問い、「自社のエージェントはどこに存在するのか?」を把握することから始まります。

Okta for AI Agentsの「AI Agent Import」機能は、まさにこの課題を解決します。この機能は、チームが実際に使用している各種ビルダーツールと連携し、サイロ化された各プラットフォームからエージェントのアイデンティティに関する重要情報を取得して、単一の統合アイデンティティレジストリへと集約します。

Oktaにエージェント情報がインポートされると、セキュリティチームおよびIAM(アイデンティティおよびアクセス管理)チームは、所有者の特定、ライフサイクル制御、アクセス権の棚卸し、アカウントの無効化を単一の管理画面から実行できるようになります。

単一プラットフォームが提供する標準レジストリでは、組織全体をカバーすることは不可能です。そうしたレジストリが統制できるのは、自らのプラットフォーム境界内に存在するエージェントに限られるからです。これに対し、AI Agent Importはプラットフォームに依存しません。そのため、AI開発チームは業務要件に最適な任意の環境でエージェントの構築を継続でき、セキュリティチームはどこに対しても一貫したガバナンスのガードレールを適用できます。これにより、AIエージェントの価値を最大限に引き出すことが可能になります。

サポート対象のエージェントプラットフォームとガバナンス機能

各ビルダーツールをOktaに直接接続することで、AIエコシステム全体にわたって可視性と自動化された制御を拡張できます。AI Agent Importは、Claude Managed Agentsなどの既存のプラットフォームにすでに対応しています。今回の拡張により、AI Agent Importライブラリは、セキュリティチームがエンタープライズ全体のAIエージェントを統制し、そのセキュリティを確保するのに役立ちます。

この機能は、現在では次のような追加のエージェントビルダープラットフォームにも対応しています。

  • Gemini Enterprise Agent Platform
  • DataRobot
  • Workday
  • Microsoft
  • Glean
  • LangSmith

プラットフォームやツールの増加に伴う可視性の低下

プラットフォームを追加するたびに、カバレッジのギャップは増大します。開発チームが2つのプラットフォームを利用している場合、ガバナンスを維持するには2つの独立したツールを個別管理しなければなりません。4つのプラットフォームがあれば、4つのツールが必要です。そして各ツールは、自らの環境で構築されたエージェントしかカバーできません。

ディスカバリーツールはエージェントを検出して一覧化し、リスクにフラグを立てることができます。また検知ツールは、インシデント発生後にそのエージェントがどのような挙動をとったかを追跡できます。しかし、どちらのツールを用いても、現在稼働しているエージェントの所有者は誰か、どのようなデータやツールへのアクセス権を持っているのか、さらには次回の監査レビューで説明を求められる前にいかに迅速に無効化できるかといった点までは把握できません。

業務部門による新たなツール導入のスピードに追随するには、アイデンティティのコントロールプレーン上でエージェントのガバナンスを一元化することが不可欠です。それこそが、AI Agent Importがもたらす真の価値です。プラットフォームを一度接続するだけで、そこに存在するすべてのエージェントがOktaに自動登録されます。

れにより、Oktaがエージェントの基本プロファイルを登録するため、人間のアイデンティティ管理に用いているのと同じレジストリ上でエージェントを一元的に可視化・確認できるようになります。インポートを実行するたびにレジストリは自動更新され、連携元プラットフォーム側で追加または削除されたエージェントが即座に反映されます。各プラットフォームとの接続には、自社で開発・保守が必要なカスタムコネクターではなく、事前構築済みの標準インテグレーションが使用されます。

AIエージェントを制御し、セキュリティを確保する方法

エージェントがすでに最も機密性の高いワークフローに関与している場所

AI開発チームは、ガバナンス体制が整うのを待ってはくれません。次々と開発を進めています。具体例をいくつか見てみましょう。

  • あるチームが、一次サポート対応を自動化するために、Gemini Enterprise Agent Platform(Vertex AI Agent Engineを活用)上でカスタマーサービス業務用のカスタムエージェントを立ち上げたとします。このエージェントは、CRM(顧客関係管理)システムを参照し、注文履歴を照会しながら、日々数千件に及ぶやり取りの中でサポートチケットを直接更新します。
  • また別のチームは、社内異動業務を自動化するため、Workdayなどの基幹人事システム内にHRオンボーディング用カスタムエージェントを構築します。このエージェントは従業員のプロファイルを読み取り、税務書類を照会し、給与の振込先口座情報を更新する権限を持っています。

どちらのエージェントも本番環境で稼働しており、機密性の高い顧客データや従業員データにアクセスできるだけでなく、レコードを直接更新・変更する権限まで保持しています。

しかし、セキュリティチームがアクセス権の棚卸し(レビュー)を行ったり、コンプライアンス担当者がデータ主体権利要求(DSR)への対応や、対象データに触れる全システムの監査証跡を必要とする給与監査を実施したりする際、これらのエージェントの姿は見えません。組織のアイデンティティインベントリに登録されておらず、GeminiやWorkdayといったプラットフォームの奥深くにのみ独立して存在するからです。

AI Agent Importは、こうしたエージェントのアイデンティティをOktaに直接取り込み、所有者を割り当て、他のすべての人間のアイデンティティと同じレビューで可視化することで、この状況を変えます。

このロジックはSaaSエコシステム全体に当てはまり、具体的には以下のようなケースが含まれます。

  • Claude Managed Agentsによる自動コードレビューの実施
  • Microsoft Copilot StudioおよびMicrosoft Foundryのエージェントによる機密性の高いエンタープライズデータへのアクセス
  • Gleanのエージェントによる社内に埋もれた高度な組織ナレッジの抽出・可視化
  • Workday Agent System of Record(ASOR)による極めて重要な人事ワークフローの自動化
  • LangSmithによる、社内ツールやデータにアクセスしてワークフローを自律連携するエージェントのデプロイ

プラットフォームやユースケースが異なっても、解決策は同じです。対象プラットフォームをOktaに接続して同期を実行するだけで、環境内のすべてのエージェントが統合アイデンティティレジストリへ自動的に追加されます。

標準インテグレーションの追加により可視性と統制範囲を迅速に拡大

社内の各チームは、今後も新たなエージェントプラットフォームを次々と導入していくはずです。そのたびに生じるセキュリティの死角を塞ぐために個別開発のカスタムコードに頼っていては、ガバナンスモデルはやがて確実に破綻します。

急速に拡大するエージェント環境に先手を打つため、Oktaは拡張性の高いインポートライブラリを設計しました。事前構築済みの標準インテグレーションを用いて各プラットフォームを個別にOktaへ接続できるため、カスタムコネクターを一から開発・保守する負担から解放され、簡単な設定作業だけで即座に連携を完了できます。複雑で手間のかかる開発作業は、すべてOktaが完了しています。

新たなインテグレーションを追加するたびに、共通のガバナンスレイヤーが一段と強固になります。接続するプラットフォームが増え、その上でデプロイされるエージェントが増えるほど、この統制基盤の網羅性はさらに高まっていきます。

結論:今のうちにエージェントガバナンスを一元化しておけば、将来ビジネス部門から新しいプラットフォームの利用要望が上がった際にも、自信を持ってその導入を承認できます。インポートを設定して同期を実行し、安全なアクセス制御を確立しましょう(なお、自動登録されるエージェントの多さに、セキュリティ担当者が思わず面食らう事態にはなるかもしれません)。

企業におけるAIエージェントの安全な活用をOkta for AI Agentsで実現

AIエージェントは、組織内で最も急速に増加しているアイデンティティであると同時に、最もガバナンスが及んでいない領域です。Okta for AI Agentsは、単一のコントロールプレーンからAIエージェントを安全に集中管理するための統合アイデンティティレイヤーを提供します。AIエージェントをOktaに取り込むことで、セキュリティチームはエージェントの検出、オンボーディング、保護、ガバナンスを組織規模でスケールさせて実行できます。

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本資料は、一般的な情報提供のみを目的としており、法務、プライバシー、セキュリティ、コンプライアンス、またはビジネスに関する助言を意図したものではありません。セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、またはビジネスに関する助言が必要な場合は、お客様ご自身の専門アドバイザーにご相談ください。本ブログで言及されている将来の製品、機能、仕様、認証に関する記述は、情報提供のみを目的としています。れらは将来の提供を確約するものではなく、購入の意思決定を行う際に依拠すべき情報ではありません。© Okta, Inc. and/or its affiliates 2026.

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