IDaaSとは? IDaaSのメリットとセキュリティサービスとの適用

更新済み: 2026年08月31日 読了目安時間: ~

要約

Identity as a Service(IDaaS)は、サードパーティのプロバイダーが企業向けに認証とアイデンティティを管理する、クラウドベースのモデルです。アダプティブ多要素認証、シングルサインオン、一元化されたユーザーディレクトリなどの機能に対応しています。オンプレミスのアイデンティティインフラストラクチャと比較して、IDaaSはコストを削減し、セキュリティを向上させ、管理を簡素化します。そのため、あらゆる規模の組織にとって、将来を見据えた拡張性の高いソリューションとなります。

IDaaSとは? IDaaSのメリットとセキュリティサービスとの適用

IDaaS(Identity as a Service)とは、サードパーティプロバイダーによって構築・運用されるクラウドベースの認証サービスです。IDaaSを利用することで、社内システムはもちろんのこと、様々なクラウドサービスに対してもクラウドベースの認証やアイデンティティ管理を行うことができます。IDaaS企業は、クラウドなどのサブスクリプションを利用する企業に対して、クラウドベースの認証またはアイデンティティ管理を提供します。

クラウドによって提供されるサービス全般を指す「X as a Service(XaaS)」のモデルは簡単に理解することができます。具体的に「X」の箇所に「S、P、I」といった単語が入ります。(SaaS、PaaSなど)これらのサービスモデルは、オンサイトで社内の担当者だけが管理する機能とは対照的に、一部の機能がサードパーティプロバイダーからのリモート接続を介して企業に配信またはサービス提供されることを意味します。たとえば、Microsoft OutlookやThunderbirdなどのローカルのEメールが主にユーザーのコンピュータ上で動作するのに対して、GmailなどのクラウドのEメールはWeb接続を介してサービスとしてユーザーに提供されます。アイデンティティ、セキュリティ、その他の機能も、同様にサービスとして提供できます。

アイデンティティサービスの目的とは何ですか?

アイデンティティサービスの目的は、ユーザー本人が行ったアクセスことを保証し、適切なタイミングでソフトウェアアプリケーション、ファイル、その他のリソースに適切な種類のアクセスを提供することです。これを実現するためのインフラストラクチャがオンサイトに構築されている場合、企業は問題が発生するたびに対応策を見つける必要があります。たとえば、BYOD(Bring Your Own Device)で働いている従業員が電話の種類を変更する場合、ローカルのアイデンティティプロビジョニングを即座に適応させる必要があります。アイデンティティの専門家は、何百もの組織でこのような問題に対応した経験を有します。このような専門家が作成した一元化されたクラウドベースのシステム(IDaaS)を実装する方が、はるかに簡単です。

IDaaSの主な用途にはどのようなものがありますか?

IDaaSは、さまざまな用途に使用できるメリットがあります。

  • アダプティブ多要素認証(MFA):アダプティブ多要素認証は、ユーザーがネットワークにアクセスする際に複数の要素を提示することで、単一要素認証よりもセキュリティを強化する機能です。ユーザーがもたらすリスクのレベルに応じて、アクセスが動的に許可されます。
  • シングルサインオン(SSO): シングルサインオンにより、ユーザーはネットワーク境界で1回サインオンするだけで、その1回の操作で、企業のプログラムやリソースの集合のうち許可されている任意の部分にアクセスできるようになります。 
  • Universal Directory:OktaのUniversal Directoryは、企業が適切なセキュリティ権限を持つユーザーのみに制限付きデータへのアクセスを許可できるようにするための、一元管理されたクラウドベースのシステムです。

IDaaSは、これらの3つの例のほかにも用途があります。

IDaaSにはどのようなメリットがありますか?

IDaaSの主なメリットは、コスト削減です。従来Active Directory Domain Servicesなどのソフトウェアを使用してオンサイトでアイデンティティをプロビジョニングするには、大きなコストがかかります。チームは、次のことを行う必要があります:

  • サーバーを維持する
  • ソフトウェアの購入、アップグレード、インストール
  • 定期的にデータをバックアップする
  • ホスティング料金を支払う
  • オンプレミスの追加領域を監視して、ネットワークセキュリティを確保します。
  • VPNをセットアップする

これらの作業はIDaaSを使用することで、コストをサブスクリプション料金と管理作業だけに削減できます。ほかのコストは発生しません。

企業がIDaaSから期待できるROIとは?

コスト削減に加えて、IDaaSの投資収益率(ROI)には以下が含まれます:

  • サイバーセキュリティの強化
  • ログインの高速化による時間短縮
  • パスワードリセットの回数を削減

ユーザーが空港でフリーWiFiを使用してサインインするか、オフィスのデスクからサインインするかを問わず、プロセスはシームレスで安全です。IDaaSを使用し、セキュリティが向上することで、企業はビジネスを危険にさらすハッキングや侵害を防止できます。

IDaaSがアイデンティティ管理の未来とされる理由

基本的に、IDaaSをはじめとしたクラウドサービスはコスト削減、効率性向上、そして専門知識を私たちに提供してくれます。ネットワークセキュリティの監視やEメール検索と同様に、IDもクラウドに移すことが可能です。

Oktaでは、実際にIDaaSを使用した事例をご紹介しています。Adobe、News Corp、 Flex のような企業の導入事例をご確認ください。 

よくある質問(FAQ)

IDaaSは何の略ですか?

IDaaSはIdentity as a Serviceの略です。サードパーティプロバイダーが構築・運用するクラウドベースの認証であり、契約した企業にクラウドベースの認証やアイデンティティ管理を提供します。

IDaaSとオンプレミスのアイデンティティ管理の違いとは?

オンプレミスのアイデンティティ管理では、サーバーの維持管理、ソフトウェアの購入とインストール、データのバックアップ、ホスティング料金の支払い、社内ネットワークセキュリティの監視、VPNの設定などを企業が自ら行う必要があります。IDaaSを利用すれば、コストはサブスクリプション料金と管理作業のみに抑えられ、社内でアイデンティティインフラストラクチャを管理する複雑さが解消されます。

IDaaSのコンテキストにおけるアダプティブ多要素認証とは?

アダプティブな多要素認証は、ユーザーがネットワークに接続するために複数の要素を送信し(これによって、単一要素認証よりもセキュリティを強化します)、ユーザーがもたらすリスクの大きさに応じて動的にアクセスが許可される機能です。

シングルサインオン(SSO)とは何か、またIDaaSはSSOにどのように対応しているのか?

シングルサインオンにより、ユーザーはネットワーク境界で1回サインオンするだけで済みます。その一回の操作により、企業が有するプログラムとリソースの集合のどの部分にもアクセスできます。 IDaaSプロバイダーは、クラウドベースのアイデンティティサービスの一部としてSSOを提供します。

IDaaSに切り替えることで、組織はどのようなコスト削減を期待できますか?

IDaaSに切り替えることで、オンプレミスのアイデンティティ管理に伴うコストを削減できます。これには、サーバーの維持管理、ソフトウェアの購入とアップグレード、データのバックアップ、ホスティング料金の支払い、オンプレミスのネットワークセキュリティ監視、VPNの設定などが含まれます。これらの作業はIDaaSを使用することで、コストをサブスクリプション料金と管理作業だけに削減できます。

IDaaSが将来を見据えたアイデンティティソリューションと見なされるのはなぜですか?

基本的に、IDaaSをはじめとしたクラウドサービスはコスト削減、効率性向上、そして専門知識を私たちに提供してくれます。ネットワークセキュリティの監視やeメールの検索と同様に、アイデンティティもクラウドに移行できます。これにより、IDaaSはアイデンティティ管理に対するスケーラブルで将来を見据えたアプローチとなります。

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