テクノロジーに関して言えば、今年のトレンドが人工知能(AI)であることに議論の余地はありません。AIは、あらゆる問題の解決策であると同時に、その根源でもあると論じられています。

公共部門の組織に長年サービスを提供してきた経験から、新しいトレンドが登場したときに、それが大きな負担になり得ることは承知しています。メールの受信トレイからニュースサイトまで、いたるところで、このテクノロジーが政府機関のテクノロジーチームが直面する課題をいかに解決するかについてのヒントやコツ、広告が突然あふれるようになりました。しかし、AIをめぐる誇大な宣伝は正当なものであり、AIは新たなレベルに達してはいるものの、AI自体は新しいものではありません。大規模言語モデルや生成AIは新たな未来を切り拓く可能性がありますが、主要なサイバーセキュリティツールは、人間の能力を拡張するためにすでにAIプロセスを活用しています。

最近のAI関連のニュースの見出しの多くは、管理されていないAIアプリケーションの脅威に焦点を当てています。しかし、ここで一旦立ち止まり、そのメリットに目を向けてみましょう。メリットとは、国家の安全保障を強化し、政府への信頼を高め、米国民により良いサービスを提供できるという、AIの側面を指します。

では、AIの可能性を実現するにあたり、政府は何を考慮すべきでしょうか。

AIでAIの脅威から守る

AIシステムの利点は、そのスケールメリットと、退屈で時間のかかるタスクを自動化できる能力にあります。サイバーセキュリティに関して言えば、AIは非常に厄介な問題の解決に役立ちます。

低品質かつ大規模な攻撃が横行する現代において、AIアルゴリズムはセキュリティチームにとって不可欠なツールです。AIは、Open Source Intelligence(OSINT)、ダークウェブモニタリング、セキュリティフィードなどの多様なソースから膨大な量のデータを取り込み、集約・分析することで、問題のないアラートに費やす時間を短縮できます。

AIに対する包括的な防御を構築する最善の方法は、インテリジェントなアイデンティティレイヤーにあります。このレイヤーは、アクセスソリューションにチャレンジをもたらす可能性が最も高い脅威に対する可視性と透明性を提供します。

AIはどのように役立つのでしょうか。

サイバーセキュリティにおいて、「善のための」人工知能は新しいものではありません。攻撃者の動きは速く、その手口はますます巧妙化しています。そのため、AIは防御側が優位に立つために役立ちます。サイバーセキュリティ業界では、長年にわたり、脅威インテリジェンスとコンテキストデータを用いてセキュリティ分析テクノロジーのトレーニングを行ってきました。その目的は、迅速かつ正確で、自動化された検知と対応を実現し、攻撃を完全に失敗させるか、その影響を最小限に抑えることです。

例えばOktaでは、世界中から集めた匿名化されたログインデータを機械学習(ML)で分析しています。MLはAIの一分野であり、複雑なパターンを検出して、アイデンティティベースの攻撃を特定し、阻止します。また、デバイスのセキュリティ態勢、場所、その他の要因といったコンテキストデータを使用して、リアルタイムのリスクを評価します。しかし、Oktaの歩みはそれだけではありません。OktaのCEOであるTodd McKinnonは、最近、AIのパラダイムシフトがアイデンティティにもたらす意味について、初期の考察を共有しました。

AIが役割を果たせるもう一つの重要な分野は、従業員の能力向上を支援することです。

従業員の能力を強化し、信頼を構築する

サイバー人材の需要と供給のギャップが拡大し続けるなか(英語)、AIは公共部門のリーダーに希望をもたらします。AIによって、重要なネットワークを保護するための新しい自動化機能が実現し、業務の最適化と従業員の能力強化が可能になるためです。AIと労働力に関するセンセーショナルな議論の多くは、この2つを対立するものとして捉え、いずれAIが人間の労働者に取って代わることを示唆する傾向があります。しかし、現実には、優れた組織は常に人材とテクノロジーの総合力を活用する方法を熟知しています。

しかし、AIの恩恵を受けるのはサイバーセキュリティチームだけではありません。AIテクノロジーを導入することで、データに基づいたインサイトの活用が可能になり、政府のテクノロジーチームによる優れたユーザーエクスペリエンス(UX)の構築を支援します。例えば、UX開発者は高度なアナリティクスを活用してユーザートラフィックやデータのパターンを検出し、それに基づいてサービスのパーソナライゼーションを向上させることができます。公共部門のアプリケーションを利用するコミュニティに合わせてエクスペリエンスを調整することで、行政サービスへの信頼を高め、サービスの成長とユーザーによる利用を促進できます。

やるべきことはたくさんあります。

Oktaは、グローバルなアイデンティティの脅威について、情報に基づいた対話の機会を設けることに尽力しています。Oktaは市場や公的機関と連携し、アクセス可能なアイデンティティデータを活用して、透明性の高いインサイトと分析を共有します。利用するテクノロジープロバイダーに関係なく、セキュアなネットワークは私たちの物理的、国家的、そして経済的な安全を保護します。

デジタルトランスフォーメーションは、公共部門でよく知られている言葉です。それは目的地というより、旅のような継続的なプロセスです。AIは、政府が国民に奉仕し、国民を保護・防衛する方法を変える、新たなテクノロジーの変革にすぎません。政府機関の信頼できるパートナーとして、Oktaはこれらの新たな課題を大きなチャンスに変えるべく取り組んでいます。

Oktaが公共部門のテクノロジーチームをどのように支援し、ユーザーのために安全でシームレスなサービスを構築しているかについて、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.okta.com/publicsector。

OktaでAIを保護

アイデンティティ施策を推進