日本のマーケットを再定義
株式会社タイミーは、「一人ひとりの時間を豊かに」というビジョンのもと、「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」というミッションを掲げております。2017年に設立し、今仕事を探している働き手と事業者をつなぐ、ジョブマッチングプラットフォームを展開しています。
同社は、サービス開始以来、急速に成長を遂げ、2026年7月末時点で登録ユーザー数は1,400万人を超え、25万社以上のパートナー事業者を獲得しています。
コーポレートIT グループマネージャー小池 光亮氏は次のように語ります。「当社のミッションを実現するためには、ユーザー向けのプラットフォームと同様、社内のシステムも安全性、スケーラビリティ、信頼性を備えている必要があります。」
社員数が年々急速に増加する中、同社はシステム観点でのガバナンス基盤を構築するためにOktaを採用しました。
拡大を続ける組織に対応するためのアイデンティティのスケーリング
急成長を遂げるタイミーは、運用上の課題やセキュリティ面における複雑さに直面しました。エンジニア、営業、バックオフィスなど、さまざまなチームや部門にまたがって、多いときには1ヶ月で100名の新入社員をオンボーディングする必要がありました。すべての新入社員が増え続けるアプリケーションやシステム、エンドポイントに対して迅速かつ信頼性の高いアクセスを必要としていました。
「当時、システムへのアクセス権は各種バラバラに管理されており、統合的な可視化がなされておらず、社員が急速に増えていく中で非常に効率が悪い状態でした。」と小池氏は振り返ります。「誰が・何にアクセスできるか」を一元的に整理できない状態は、まさに企業のIT統制、すなわち「アイデンティティガバナンス」における根源的な課題でした。
手動でのアイデンティティ管理には時間がかかる上、ミスが起きやすい状態を生み出していました。プロビジョニングやデプロビジョニングの標準化された仕組みがないため、アカウントの更新が遅延したり、一貫性が失われたりすることもしばしば散見されました。またインベントリ管理も大きな課題で、2,000台以上のデバイスが使用されている中、ユーザーとデバイスの紐付けや、セキュリティポリシーをリアルタイムで把握し続けることも困難でした。
そういった課題の中タイミーには、運用の自動化、スケーラブルなセキュリティ対応、そしてエンタープライズレベルのガバナンス基盤の構築を支える一元化されたアイデンティティプラットフォームの導入が必要でした。
Okta Workforce Identityで築くアイデンティティ基盤
タイミーは、早い段階で統合的なセキュリティ戦略の出発点としてアイデンティティが鍵であることに着目しました。アイデンティティとアクセス管理を一元化することで、同社は従業員のオンボーディングの効率化、ゼロトラストセキュリティの徹底、そして組織全体の可視化の改善を実現できると考えました。
同社は、モジュラー型アーキテクチャと豊富なプロダクトエコシステムを揃えたOkta Workforce Identityを選びました。SaaSとの柔軟な連携に加え、パスワードレスサインインや、Adaptive MFAなどの最新の認証方式もサポートしています。信頼性が高く、デベロッパーに優しい設計で知られているOktaは、急成長するスタートアップにとって、理想的なパートナーでした。
小池氏はこう語ります。「コントロールや監査の面でも、当社の成長に合わせてスケールできるプラットフォームが必要でした。 Oktaを活用することで、安全に成長しあるべきガバナンスを構築するための柔軟性を手に入れることができました。」
同社のOkta導入における最初のステップは、Universal Directoryの展開でした。Google Workspaceと直接連携することで、データソースを元に全ユーザーのアイデンティティを単一の信頼できる情報源として管理する基盤を確立しました。
この統合により、部署・地域・デバイスを問わず、ユーザープロファイルの標準化が実現。OktaとGoogle Workspace間でのリアルタイム同期により、ITチームは手作業のスプレッドシートや、その場限りの更新に頼る必要がなくなりました。
「Universal Directoryを活用することで、システムごとに散在していたアイデンティティをOktaに集約することができました。これにより、これまで欠けていた透明性と一貫性が生まれ、多くのシステムの管理基盤となりました。」と小池氏は言います。
さらに同社は、ログイン時の負担軽減や、ユーザー体験の向上を目的に、Single Sign-On (SSO)も導入しました。最初の導入で、約1,600人の従業員をGoogle Workspaceに連携し、その後も新しいアプリケーションを順次追加していきました。
今では、従業員は一度のログインで、複数にわたる認証資格を使うことなく、一元化されたポータルを通じて承認済みのすべてのアプリケーションにセキュアにアクセスすることができるようになりました。パスワードレス認証の「Okta FastPass」や生体認証によって、ユーザー体験はさらに向上し、フィッシング攻撃への耐性も強化されています。Google WorkspaceやEndpoint Detection and Response(EDR)を含む主要なコアアプリケーション7種を統合したことで、業務効率の向上、そしてコンプライアンスや監査対応においてもSSOは欠かせないものとなりました。
小池氏はその効果を次のように説明します。「SSOの導入、特にOkta FastPassによってユーザーとヘルプデスクの負荷が軽減されました。アプリケーションやデバイスを問わず、アクセスポリシーが一貫して適用されているようになりました。」
Adaptive MFAとEDRによるセキュリティ強化
ゼロトラスト戦略の一環として、タイミーはAdaptive MFAも導入しました。アクセス元の場所や使用デバイス、時間帯など様々な状況(コンテキスト)に応じたポリシーを適用することで、柔軟なセキュリティ評価を実現できるようになりました。「セキュリティをより複雑にするのではなく、スマートなものにしたかったのです。Oktaなら従業員の業務スピードを落とさず、状況に応じた認証方法の最適化ができました。」と小池氏は言います。
ユーザーアカウントと特定のエンドポイントや、ログインパターンを紐づけることで、約2,000台のデバイスが誰に、どのように使用されているのかをより明確に可視化することができるようになり、デバイスのインベントリ管理も改善されました。いずれ、EDRソリューションとの連携により、端末のセキュリティ状態に基づくデバイスポスチャ機能も有効化する計画です。
「Oktaを導入したことで、社内のアカウントとデバイスの不一致を特定し、用途を終了した端末の効率的な停止、全体的な端末ライフサイクル管理も改善されました。」と小池氏は話しました。
Okta Identity Governanceを活用しスケーラブルなガバナンスを実現するビジョン
タイミーは、今後もOkta Identity Governanceを活用しながら、アイデンティティ管理における取り組みを進めていく予定です。会社の急成長に伴い、構造化されたアクセスコントロールの仕組み、アプリケーションのレビュー、そしてシステムによる自律的なガバナンスの維持を優先課題としています。
小池氏は振り返ります。「これまで、都度発生するその場限りのリクエストや承認に頼っていました。Oktaの活用によって、ポリシーベースのアクセスへと移行し、適切な人が、適切なタイミングで、適切なアクセス権を持つことが多くのシーンでできるようになります。」
同社はまた、プロビジョニングのワークフロー自動化や、定期的なアクセスレビューの実施も計画しています。これにより、同社のコンプライアンス目標の達成や、IT部門における業務負荷の軽減を実現することができます。
「Oktaは目の前の課題だけを解決するだけでなく、わたしたちのシステム管理や統制手法のロードマップを示してくれます。」と小池氏は言います。
Oktaとのパートナーシップを通じて、タイミーのミッションをシステム面から支える安全でスケーラブルかつ適応性の高いアイデンティティ基盤を構築することができました。
最後に小池氏は次のように締めくくりました。「企業が成長するにつれ、安全性と信頼性はますます大事になります。Oktaがあればテクノロジーの進化と共に、これからの働き方そのものの変化にも対応し続けることができると確信しています。」
タイミーについて
株式会社タイミーは、「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービスを運営する企業です。2017年に設立、働き手と事業者をマッチングすることで、時間や場所に制約されない柔軟性のある働き方を提供しています。2026年7月末時点で、ワーカー数は1,400万人以上、顧客事業者数も25万社を突破し、日本の労働市場におけるイノベーションを牽引し続けています。
タイミー ウェブサイト:https://timee.co.jp/