IAMにおけるSSOのメリット

今日のアイデンティティ管理の世界では、エンタープライズのアイデンティティおよびアクセス管理(IAM)を成功させるうえで、シングルサインオン(SSO)機能が非常に重要とされています。増加が続くクラウドベースアプリケーションへのアクセスを要求する、社内外の何千ものユーザーを管理しているIT部門の仕事は増える一方です。こうした複雑さに加えて、これらのユーザーは時間、場所、使用しているデバイスを問わずアクセスできるように要求してくるのです。

さらに、チーム業務の合理化を謳うアプリが今や何百万も存在するという状況になっています。イノベーションが絶えず発生しているとはいえ、セットアップ、適切なセキュリティプロトコルの確認、およびユーザーのオンボーディングにかかる非生産的な時間を考えると、利用できるのは厳選された少数のツールに限られます。SSOはこうした状況の合理化に役立ちます。シングルサインオンは、プロビジョニングやコンプライアンス要件の遵守からヘルプデスクへの依頼件数の削減に至るまで、エンタープライズのIAMの効率を高めるうえで不可欠な役割を果たします。シングルサインオンソリューションの導入が企業の生産性をどのように本質的にメリットをもたらすのか、いくつかの例をご紹介します。

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チームの多目的性にシームレスに追随するSSO

ユーザーが業務を遂行するにあたり、クラウドベースのツールにすばやく安全にアクセスできることが以前にも増して必要になっています。一元化されたIAMがなければ、従業員は使いたいアプリやサービスごとに手動でログインしなければならず、ソフトウェアにアクセスすること自体が時間のかかるプロセスになってしまいます。しかし、別の方法もあります。Oktaダッシュボードにログインするだけで、オンプレミス、リモートのノートパソコン、モバイルデバイスのどこからでも、目的とするアプリケーションをすぐに利用できるのです。現在、SalesforceDropbox をはじめとして5,000を超えるアプリが Okta Application Network に登録されています。今後どれほど規模が拡大するとしても、手動ログインも、パスワードを忘れることも、パスワードのリセットも心配は不要です。

ネットワークが安全であるという信頼感

IT部門は、シングルサインオンソリューションを使って、特定のアプリケーションにアクセスしたユーザーの概要(アクセスの発生時刻、ユーザーのアクティビティに関するその他の重要情報など)をリアルタイムで監視することもできます。こうした情報は、エンタープライズのIAMのセキュリティの完全性を保証するのに有効で、リアルタイムのシステムログは、地理的位置の追跡、アクセスレポート、SIEMとの統合などをカバーします。その他のよくあるセキュリティリスクも、SSOで対応できます。たとえば、パスワードが自動保存されたノートパソコンや携帯電話を従業員が紛失した場合、IT部門はそのユーザーのアカウントへのアクセスを直ちに無効化できます。

適切なユーザーに適切なアクセス権

適切なユーザーが適切なリソースにアクセスできることを、どのように保証するのでしょうか。特定の書類やアプリケーションへのアクセス権を上級管理職に限定する一方で、一般の従業員には業務遂行に必要なツールや情報を提供しなければならない金融機関にとって、これは大きな問題になります。Oktaをはじめとする多くのエンタープライズのIAMソリューションは、SOX、HITECH、PCI などのコンプライアンスレポート用の監査機能を搭載しています。SSOでは、各ユーザーのロール、部門、役職に基づいてこのアクセスを設定することで、ユーザーごとにアクセスできるリソースとアクセスできないリソースを可視化し、透明性の高い管理を実現できます。

常にスムーズに前進するチーム作り

変動要素が非常に多く複雑さがきわめて高いために対応できなくなる状況でも、認証ポイントを1 箇所に集中すれば簡素化できます。毎日1度だけサインインすれば済むので、日常業務の合理化につながり、重要な業務に集中できます。プロセスが自動化されるため、IT部門は、ヘルプチケットに対応やユーザーや部門に合わせてツールを配備などの管理作業に追われることはなくなります。そして、効率、セキュリティ、拡張性に関わる大局的な問題に取り組めるようになります。

Okta SSOでどれほどの業務合理化を達成できるかを、ぜひお確かめください。実際1回のクリックで済むくらいに簡単です。