
ENGIE社は、世界を持続可能な未来へと導いています。そこで、Oktaが果たす重要な役割とは?

従業員がOktaを使ってどこからでもアプリケーションにアクセス
を超えるアプリケーションを Okta に統合
Office 365をグローバルに展開
Active Directoryドメインを統合し、Office 365のグローバルアドレスリストを一元化
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Oktane21- 地球規模の課題に対するグローバルな変革
- 俊敏な接続を追求
- 同期を簡素化
- スケジュールに沿った変革の遂行
- よりインクルーシブな企業を目指して
- 揺るぎない安全
より持続可能な世界への移行を主導することを決意したENGIEは、階層的なビジネスモデルから、24の地域に分散したビジネスモデルに移行しました。
ENGIEは、ビジネス部門をグローバルに接続すると同時に、地域レベルでの適応とイノベーションを促進できるアイデンティティソリューションを求めていました。
ENGIEは、いくつかのソリューションをテストした上で、異なる方法で構築された100以上のActive Directoryドメインをシンプルかつ迅速に接続できるOktaのユニバーサルディレクトリを選択しました。
ENGIEは、6か月で60か国以上、12万人以上の従業員にOffice 365を導入しました。Oktaのプラットフォームは、グローバルなコミュニケーションと俊敏な分散型ビジネスモデルの両方を実現します。
IT部門は、ENGIEのビジネスリーダーの信頼を獲得し、要望された40以上のアプリを迅速に統合しました。さらに、5万人の現場スタッフを初めてオンライン接続しました。
Oktaは、ENGIEのセキュリティとアクセスを全社的に簡素化しました。また、多要素認証の実装を予定しており、機密情報の保護をさらに強化します。
グローバルな変革のための基盤
Engieグループのデジタル&IT部門は、15万人の従業員のグローバルな移行を短期間に遂行するためのインフラストラクチャを開発するというタスクを担っていました。Engieのグループ副CIOのClaude Pierre氏と最高インフラストラクチャ責任者のYoussef Tahani氏が、24のビジネス部門をグローバルに接続し、地域レベルでの適応とイノベーションを促進した方法について説明します。

半年足らずで60か国、12万人以上のユーザーに導入しましたそのためには、Oktaとのパートナーシップが不可欠でした。
ENGIEグループ、グループ副CIO、Claude Pierre氏

業界の激動
エネルギー業界は劇的な変化に直面しています。2016年にパリで開催されたビジネスイベント、Bpifrance Inno Générationでのプレゼンテーションで、ENGIEグループのCEOであるIsabelle Kocher氏は、気候変動を指して、「私たち一人ひとりがまったく違うものを発明するための根本的かつ全体的な招待状」であると述べました。同氏は、この呼びかけを実行に移し、電力、天然ガス、エネルギーサービスを国際的に提供しているENGIEに、より持続可能な脱炭素世界への移行を先導する責任を課しました。
Isabelle Kocher氏の「まったく違うもの」は、「エネルギーとデジタルという、密接に結びつく2つの原動力」を中心に展開されます。一方では、「地政学的なバランス」のとれた世界を実現するため、再生可能エネルギーのソリューションを開発する必要があります。他方では、顧客のエネルギー消費の合理化と最適化を支援するため、IoT(モノのインターネット)を活用する必要があります。
ENGIEの従業員15万人がこの新しいエネルギーの世界で道を切り開いていくために、同社は階層的なビジネスモデルから、地理的に分散した24のビジネス部門にわたるフラットなビジネスモデルへと移行しています。グループ副CIOのClaude Pierre氏は、次のように述べています。「これまでの世界は、エネルギー生産を中心としていました。しかし現在は、より分散する環境に移行しており、エネルギーミックスの中で再生可能エネルギーが増えています」
同氏は次のように続けます。「当社のお客様は、エネルギー消費やエネルギー生産のあり方にさらに関与することを望んでいます」これを受け、ENGIEは地域レベルに焦点を当て、それぞれの地域市場の状況に合わせてソリューションを開発しています。
俊敏な接続を追求
ENGIEグループのデジタル&IT部門は、24の新しいビジネス部門を一貫した信頼性の高いグローバルソリューションでサポートしながら、地域レベルで迅速に適応する自由を与えるという課題を負っています。Claude Pierre氏とチームは、変革の中心的役割を果たすのは、クラウドソリューションと、モバイルアクセスをサポートする機能であることを早い段階から認識していました。
鍵となるのは、アイデンティティおよびアクセス管理の適切なソリューションです。Claude Pierre氏は、次のように語ります。「当社の目標は、すべての地域を対象とするグローバルなソリューションを構築し、あらゆる場所、あらゆるデバイスからすべてのアプリケーションにアクセスできるようにすることでした」そのようなソリューションには、シンプルで安全、かつユーザーフレンドリーなものであることが求められました。
ベンダーを評価するにあたり、Claude Pierre氏は、同社のアイデンティティソリューションに対する3つの主要な要件を掲げました。
- 信頼性:ENGIEの従業員は、世界中24時間体制で働いており、いつでもITソリューションにアクセスできることが重要です。
- 中立性:ENGIEグループのデジタル&IT部門は、Microsoftに焦点を絞ったコラボレーション/生産性ツールの実装を計画していました。同時に、新しいプラットフォームがMicrosoft以外のアプリケーションにも深く簡単に接続できるようにする必要もありました。
- 未来への対応力:変化の激しい業界にとっては、現在そして近い将来にわたって適応とイノベーションを促進するようなアイデンティティソリューションをデプロイすることが重要でした。
人に優しくシンプルなエクスペリエンスへと、M&Aを変革
ENGIEチームは、Oktaのユーザーエクスペリエンス、そしてテスト中にOktaから受けたサポートに感銘を受けました。また、セキュリティもOktaを選択する上で重要な要素でした。地域のIT管理者は、Oktaがオンプレミスの既存のインフラストラクチャに干渉することがなく、全体的な変更や侵害リスクを起こさずに連動することを評価しました。
しかし、ENGIEがOktaを選んだ理由を1つだけ挙げるとすれば、それは次のことでしょう。多くの巨大企業がそうであるように、ENGIEも常に企業の買収やスピンオフといったM&Aを経験し、その中で誰もが満足し、生産的に活動できるように最善を尽くしています。Oktaのユニバーサルディレクトリは、IT部門が社内のさまざまなディレクトリのデータを簡単に同期することを可能にし、それまで非常に複雑で時間のかかっていたプロセスを大幅に簡素化しました。
今日では、新しく取得したドメインとのコラボレーションを始めるために要する時間が、2か月から2週間に短縮されました。100以上のADドメインすべてがOktaに接続されたことで、ENGIEはすべてのドメインのユーザーを1つの統合されたADドメインに簡単にプロビジョニングし、Office 365への同期を簡素化しました。Oktaのシングルサインオンは、ADFSに代わってOffice 365にユーザーを連携させます。ユーザーのプロビジョニング解除が必要なときには、ADを1回更新するだけで、クラウドとオンプレミスの両方のアプリケーションへのアクセスを削除できます。
ENGIEはOktaを利用することで、新しいアプリケーションの統合、事業の統合や分社化、分散型ビジネスモデルへの劇的な移行など、新たな俊敏性と対応力を手に入れました。
グローバルで生かされる分散型IT
企業の規模や、達成しようとしていることを考えると、ENGIEチームに与えられた期間は非常に短いものでした。最高インフラストラクチャ責任者のYoussef Tahani氏は、Oktaと契約してからわずか数か月後の2016年1月初旬までに、従業員12万人のコラボレーションが可能なプラットフォームを提供する責任を担いました。まず、YammerとSkypeを導入し、続いてMicrosoft Exchangeとその他のOffice 365ポートフォリオを導入する計画でした。
3か月を要したOktaの実装は、地域のサポート活動と密接に統合され、各チームには積極的に移行に参加しているという実感がありました。Youssef Tahani氏は、次のように述べます。「このサポートとサービスの分散モデルは、当社にとって重要です。中央のチームにとっては、さまざまな構成、状況、制約、課題に直面している各地の同僚から学ぶことが多くあります」
ENGIEのコーポレートIT部門は、プロセスを設計し、中央のインフラストラクチャコンポーネントを定義するため、各地域のIT組織と密接に連携しました。チームは、各組織が同じ方法で共通のプラットフォームにアクセスできる、一貫した構造を提供するため、「技術的結合ルール」と呼ばれるものを作成しました。このプラットフォームを使用すれば、各地域のITチームは、その地域の従業員やビジネス部門が要求/希望する任意のアプリケーションを簡単に「有効化」できます。1月には、地域のチームがプラットフォームに接続を完了し、プログラムが開始されました。
よりインクルーシブな企業を目指して
Office 365が全社に導入されると、プラットフォームにアプリケーションを追加したいという要望が次々と寄せられるようになりました。最初に要望されたのは、ファイル同期・共有アプリケーションのSyncplicityでした。次に、全社的な人事管理ツールであるOneHRが要望されました。
Oktaの導入により、ENGIEはクラウドアプリケーションとオンプレミスのインフラストラクチャの関連付けを解除できました。これによって、IT部門は長時間を要したADのクリーンアッププロジェクトを、新しいクラウドアプリのオンボーディングから切り離すことができました。現在では、新しいアプリの導入にかかる時間が7日間短縮され、ENGIEのビジネスリーダーの間で話題になっています。現時点で、さまざまなグローバルおよび地域のビジネスマネージャーの要求を受けて、IT部門は40以上のアプリケーションをOktaと統合しました。
さらに、5万人の現場スタッフを初めてオンライン接続しました。ライセンスコストの関係でADに含まれていなかった人々が、ユニバーサルディレクトリに追加され、人事システムに接続されたのです。これらの従業員にとっては、これまでになかった新しい世界が開かれ、以前は不可能だった方法で会社全体とのコラボレーションが可能になりました。
社内の強力な基盤
現在、ENGIEは多要素認証にRSA SecureIDを使用していますが、Oktaの多要素認証の実装を計画しています。これにより、規制の厳しい業界のリーダーとして、セキュリティレイヤーをさらに追加できます。Oktaは、セキュリティとアクセスを全社的に簡素化し、現場の従業員が企業ネットワークにいる場合と同様に簡単かつ安全に業務に接続できるようにします。
当面、ENGIEは社内のコラボレーションプラットフォームを強化し、要望されるアプリケーションを統合することに注力しています。この段階が完了すると、パートナーや顧客を含めた広範なプラットフォームエコシステムを実現することが必要になります。その時、エネルギーとデジタルを統合して地球規模の課題に対応するというIsabelle Kocher氏のビジョンが、独自の道を歩み始めることになるでしょう。
最良の結果を得るために
大規模な組織が大規模な組織変更を発表すると、往々にして抵抗に遭います。人々にとって、働き方の変化は、たとえそれが自分にとって良い結果をもたらすものであっても、受け入れ難いものです。ENGIEの変革は、それが速やかに起こり、リーダーが早くから地域のチームの信頼と信用を得たという点において、注目に値します。Youssef Tahani氏とClaude Pierre氏は、Oktaプラットフォームの信頼性、パフォーマンス、シンプルさが、この成功の大きな要因であると評価しています。
Oktaは、優れたリーダーシップに代わるものはないと考えています。
ENGIEグループについて
ENGIEグループは、全世界で15万人以上の従業員を擁し、電力、天然ガス、エネルギーの革新的サービスを提供しています。当社は、責任ある成長に基づくモデルを中心に事業を展開し、持続可能なエネルギーへのアクセス、気候変動の緩和と適応、資源の合理的な利用といった、低炭素経済への移行に伴うエネルギーの課題に取り組んでいます。詳しくは ENGIE社のホームページをご覧ください。