ロンドン・ガトウィック空港は Okta で飛躍

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ゼロ

4 年間で発生したダウンタイムの件数

600 万人

Okta を導入することでさらに対応できるようになった乗客の数は

100万ポンド以上

削減できた IT コスト、生産性の向上、セキュリティの向上により得られた年間の利益

500 % 以上

Okta への投資の ROI は

  • クラウドのビジョン
  • アイデンティティ管理の基盤
  • 迅速な導入
  • 最初の展開
  • BYOD の現実
  • 疑う余地のないセキュリティ
  • 変革
クラウドのビジョン

ガトウィック空港は 2012 年、IT インフラの一部をクラウドに移行し、25,000 人の職員が業務に必要な情報を利用できるようにする計画を立てました。

アイデンティティ管理の基盤

Okta は、ガトウィック空港が実施した徹底的なセキュリティ評価に合格し、増え続けるアプリケーション、サービス、アカウント、資格情報をIT チームが関連付けるためのソリューションとして採用されました。

迅速な導入

ガトウィック空港の IT 部門は、Okta を選定してから 2 週間で、Microsoft Active Directory との統合を展開し、最初のアプリケーションをリリースしました。

最初の展開

ガトウィック空港は、シングルサインオン、プロビジョニング、パスワードのリセット、事前構築済みの SAML 接続を、Box、Yammer、ServiceNow を含む 4 つのアプリケーションに展開しました。

BYOD の現実

ガトウィック空港は、Okta を使用して離着陸場やターミナルで 2,000 の個人用デバイスを接続できるようにしました。これにより、IT 部門が、カスタマーエクスペリエンス、統合、IT サービスに注力できるようになりました。

疑う余地のないセキュリティ

ガトウィック空港は、Okta のアダプティブ多要素認証サービスを導入し、職員が毎日使用する空港のデータおよび 55 以上のアプリケーションに新たなセキュリティの保護層を追加しました。

変革

ガトウィック空港の利用者数は、毎年驚くほど増加しています。2012 年から 2015 年の間に増加した乗客数は最大 600 万人に上り、この数字は世界で同空港の次に利用者の多い、滑走路が 1 本の空港に対して 2,000 万人もの差を付けています。

ロンドン・ガトウィック空港は常にオープンしています。Oktaは常時稼働しています。

ロンドン・ガトウィック空港は、世界がどのような状況になってもオンラインを維持できるようなアイデンティティパートナーを求めていました。ロンドン・ガトウィック空港のCIOがOktaについて語る内容についてお聞きください。

ガトウィック空港は閉鎖することがありません。そして、パートナーにも同じことを期待しています。Okta のエンタープライズクラスのサービスは、私たちの技術面、運用面、そしてセキュリティ面での要件を満たせる唯一のソリューションです。

ガトウィック空港、CIO、Michael Ibbitson 氏

常時運用

英国ガトウィック空港の年間利用者数は、4,000 万人に上ります。まさに、24 時間 365 日運用です。どのような状況でも、アプリケーションを利用できる必要があります。飛行機が午前 3 時に到着しても、運輸省が保安対策を強化しても、冬の嵐でヨーロッパ中のフライトが欠航しても、継続的に利用できなければならないのです。

IT 部門は、乗客のエクスペリエンスを快適かつ画期的なものにしつつ、強固なセキュリティ、効率的な運用、シームレスな通信回線を維持するために、重要な役割を果たしています。IT 部門は、手荷物カウンターシステムの向上から、乗客の入国審査や保安検査のスピードアップまで、あらゆる業務に関与しているのです。ガトウィック空港は、こうした業務から生じるニーズに対応するため、複雑で特殊なテクノロジシステムを開発しました。このシステムには、広範な CCTV ネットワーク、生体認証スキャンインターフェイス、離着陸管理、離陸順序管理システムなどが含まれ、3 カ所のオンプレミスデータセンターで管理されています。

コミュニケーションの強化に着手

2012 年 5 月、Michael Ibbitson 氏がガトウィック空港の CIO に就任した際、新たなデータセンターに関する計画がありましたが、同氏は即座にそれを却下しました。代わりにガトウィック空港が着手したのは、IT 運用のクラウドへの移行です。25,000 人の空港職員が運航状況をリアルタイムに共有し(ガトウィック空港のファイアウォールの外側も含む)、2,600 人の社員に個人が所有するデバイスの持ち込み(BYOD)に関するポリシーを適用しました。

空港職員の半数以上が、保安検査、離着陸、ターミナルでの運用に従事しています。当時の職員は、その場でコンピュータにアクセスすることができませんでした。職場を離れて 2 カ所あるインターネットカフェのどちらかに行かなければ、会社のメールの確認やイントラネットへのアクセス、リアルタイムでの職員間のコミュニケーションができなかったのです。

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Ibbitson 氏の提案は、コミュニケーションを戦略の中心に据えることでした。空港職員に、脅威への対応と効率的に働けるまったく新しい能力を与えるのです。「職員の IT エクスペリエンスを充実したものにしたいのです。そうすることで、職員が乗客にも快適なエクスペリエンスを提供できるようになると考えます」と、Ibbitson 氏は説明します。

厳しい評価

次なる課題は、新たな IT ビジョンを実現できるパートナーを見つけることでした。英国で 2 番目に大きいガトウィック空港と連携するパートナーは、厳しいセキュリティ要件を満たす必要があります。ガトウィック空港では、乗客 1 人 1 人について、平均で 7 項目の個人データを処理します。年間 4,000 万人の乗客数で計算すると、処理範囲の規模が理解できるでしょう。

ガトウィック空港のクラウドへの移行において、それらすべてのデータを管理し、保護できるアイデンティティ管理プロバイダを選ぶことが重要でした。このプロバイダにより、拡大し続けるアプリケーション、サービス、アカウント、資格情報を結び付ける必要があったからです。

チームが候補となるプロバイダを評価する中で、Okta がリストのトップに上がりました。ガトウィック空港のチームはサンフランシスコに飛び、3 日間かけて Okta のセキュリティ手続きを精査し、認証の評価やプロセスの監査を行いました。「Okta には当空港独自の技術面、運用面、セキュリティ面での要件を満たすエンタープライズクラスのサービスがあることが証明されたのです」と、Ibbitson 氏は説明します。

あらゆるシステムの稼働

ガトウィック空港の IT 部門は、Okta を選定してから 2 週間で、Microsoft Active Directory との統合を展開し、最初のアプリケーションをリリースしました。「私たちにとって非常に効果的で助かったのは、Okta の初期セットアップが非常に簡単だったことです」と、Ibbitson 氏は言います。

まず、シングルサインオン、プロビジョニング、パスワードのリセット、事前構築済み SAML 接続を、Box、Yammer、ServiceNow を含む 4 つのアプリケーションに展開しました。「Okta により、管理者は最低限の検査で、すべての業務が適切に行われていることを確認できました」と、Ibbitson 氏は述べています。

次に、BYOD プログラムを実施しました。これにより、今では 2,000 のデバイスがシングルサインオンに統合されています。「Okta を利用する利点の 1 つに、シッククライアントが不要だということがあります。Web ブラウザを搭載した Mac か、離着陸場でタブレットさえあればよいのです」と、Ibbitson 氏は語ります。こうした変更により、IT 部門はカスタマーエクスペリエンス、統合、サービスに注力できるようになりました。

今日、ガトウィック空港では、Okta のアダプティブ多要素認証(MFA)サービスを使用して、職員が毎日使う企業データと 55 を超えるアプリケーションを保護しています。最も大きなメリットは、Okta によりガトウィック空港のチームが、多要素認証保護が必要なアプリケーションを把握し、特定できるようになったことです。たとえば、航空機追跡の Casper など、公開されたフライト情報を利用するアプリケーションには、ガトウィック空港の人事ポータルなどと同じセキュリティ要素は必要ありません。

管理者は、ユーザーのログインエクスペリエンスを変更することなく、アプリケーションごとに別々のアクセス管理方法を指定できます。ガトウィック空港では、もう効率性、利便性、セキュリティのいずれかを選ぶ必要はありません。Okta なら、これら 3 つすべてを実現できるからです。

将来的にガトウィック空港のチームは、Okta を使うことで、他のベンダーでは不可能だった新しいツールを構築できるようになります。Ibbitson 氏は最後にこうまとめました。「私たちのこの取り組みは、多くの将来的なパワーを秘めています」

Okta と連携してから、ダウンタイムが最小限になりました。アプリケーションが稼働しているのかどうか、職員が現状を把握できているのかどうか、といったことにもう気をもむ必要はありません。

— ガトウィック空港、CIO、Michael Ibbitson 氏

空港の取り組みも無事離陸

2014 年 8 月某日、906 台の飛行機がガトウィック空港を離陸しました。実に 63 秒に 1 便が離陸する計算になります。滑走路が 1 本しかない空港としては世界一の記録です。2015 年、4,000 万人の乗客がロンドンのガトウィック空港を利用し、その 96% が 5 分以内に保安検査を完了しました。

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同空港は、著しい成長を遂げました。Ibbitson 氏が CIO に就任して以来、600 万人も乗客が増えたのです。チームは、その成功の大きな立役者として Okta を挙げています。「過去 4 年ほど、完全にダウンタイムゼロで運用してきました」と、Ibbitson 氏は言います。Okta の支援によりIT 部門がプロセスを合理化し、古いインフラを廃止することで、ガトウィック空港は 20 万ポンドを超える IT コストの削減を実現しました。

職員が必要な情報にアクセスでき、セルフサービスで予定通りにタスクを完了できるようになったことで、生産性が向上し、約 70 万ポンドの利益につながったと推定されています。「IT 戦略のおかげで、私たちはガトウィック空港を世界で最も効率的な空港にすることができました」と、Ibbitson 氏は述べています。

Okta を使用することで、さまざまな職員への作業やデータアクセスの割り当て、割り当て解除が簡単になりました。また、インフラの監視、データの暗号化、異常なアクティビティの検出が可能な最先端のシステムも提供されます。Ibbitson 氏は、Okta で削減できたセキュリティコストが 20 万ポンドに上ることを強調しています。しかし、4,000 万もの乗客がいるため正確に把握することは難しいでしょう。

ロンドン・ガトウィック空港について

ガトウィック空港は英国で 2 番目に大きく、滑走路が 1 本の空港としては世界で最も効率のよい空港です。就航先は 90 カ国の約 200 カ所(英国の空港では最多)に上り、年間 4,000 万の乗客が短距離・長距離のポイントトゥポイント型のサービスを利用しています。ガトウィック空港は、英国南東部の経済発展をけん引する主要な存在であり、約 21,000 件に上る空港内の雇用と、10,000 件の関連業務の雇用を創出しています。