Industry Insight

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パスキーの威力とフィッシングに対するレジリエンスを解き明かす

セキュリティの確保は容易ではありません。これは、延々と続くパッチ適用、監視、トレーニングだけのことではありません。新しいCVE(Common Vulnerabilities and Exposures)に対する修復のスプリントを絶え間なく担い、勤務時間外も「危機対応の呼び出し」を心配し続けるといった負担を含めての話です。 つまり、純粋に技術的な問題ではないために、取り組みが困難になっているのです。仕事がうまくいくかどうかは、皆さんの助言、意思疎通、そしてメンタリングの能力にかかっています。セキュリティの観点から見ると、最も効果的な組織とは、SANS認定資格を多数取得しているだけでなく、全員から賛同を得ている組織です。ビジネスの最前線で最も重要な防御を担うのが、人的資本なのです。 しかし…

生成AIのパラダイムシフトがアイデンティティにもたらすこと

生成AIは、私たちの世代で最大のテクノロジーパラダイムシフトです。根っからの技術者である私は、その可能性にこれ以上ないほど興奮しています。 ここでは、AIの未来におけるアイデンティティの役割、AIが脅威の状況に与える影響、OktaのAI機能、そしてOktaneにおけるOktaとAIの次なる展開について、私がどのように考えているかをご紹介します。 AIにおけるアイデンティティの役割 私たちは皆、テクノロジーシフトの力を目の当たりにしてきました。クラウドへの移行はOktaにとって初期の変曲点であり、アイデンティティはクラウドの急速な普及と世界的な規模の拡大の原動力となりました。AIは、より多くのテクノロジー、より多くのアプリケーション、より多くの接続…

ゼロトラストの採用はOktaから:ITセキュリティへの最新の道筋

今日のダイナミックなデジタル環境における大きなパラダイムシフトとして、ゼロトラストアーキテクチャが登場しました。脅威が絶え間なく進化し、デジタル環境がますます複雑化している状況では、暗黙の信頼に挑戦する包括的なセキュリティアプローチを採用する必要があります。ゼロトラストにより、高度な脅威に対する効果的な保護を実現し、貴重なデータ資産を保護できます。 ゼロトラストセキュリティアーキテクチャとは? ゼロトラストとは、「決して信頼せず、常に検証する」という原則に基づくセキュリティモデルです。つまり、組織のデジタル環境内で、ユーザー、デバイス、ネットワークをデフォルトで信頼しません。そのためには、場所やネットワーク接続に関係なく、ユーザーとデバイスの継続的な認証、認可、検証が必要です…

Oktaが100%パスワードレスを目指す理由

10年前、セキュリティ専門家は5月の第1木曜日を新しい祝日と宣言しました。World Password Dayは、パスワードの変更を促す年1回の注意喚起のためのものでした。また同時に、パスワードの基本的な欠陥の一つを黙認することにもなりました:パスワードの有効性を維持するためには、頻繁にパスワードを変更する必要があるということです。 それ以来10年間、ログインの状況はより複雑になっています。セキュリティの脅威は成熟してきており、フィッシング攻撃は増加し、より巧妙になっています。一方、パスワードのルールはより厳しくなっており、特殊文字、大文字、長さなどに関する要件は常に変化しています。当然ながら、多くのユーザーは、パスワードに関する複雑なルールに不満を感じ…

金融サービス:単一アイデンティティ戦略でUXをアップグレード

今日のデジタル世界において、特に旧態依然とした金融機関にありがちな乏しいユーザーエクスペリエンスが、顧客やパートナーに受け入れられるはずはありません。ミレニアル世代やZ世代は、現在では世界的に最大の成人層を形成しており、合理化/パーソナライズされた安全なアクセスで金融サービスを利用することを求めています。技術的知識が豊富なコンシューマーは、サービスに失望すると他のプロバイダーに乗り換えます。実際、Mobiquityの調査では、米国でバンキングサービスを利用している55歳未満の顧客のうち、77%はエクスペリエンスに問題があれば銀行を乗り換えると回答しています。 従来の金融サービス企業は、多くがオンプレミスでレガシーの異種システムを抱えて苦戦しています。そうしたサービスでは…

フィッシング耐性の高い多要素認証(MFA)の必要性

このブログ記事は、フィッシング耐性の高い多要素認証の導入において、Oktaがどのようにサポートできるか、また、増加するクレデンシャルフィッシングの発生状況に焦点を当てた一連の記事の第一弾です。 クレデンシャルフィッシングは、ユーザーを騙してビジネスアプリの認証情報などの機密性の高い個人情報を開示させる行為で、現在ウェブ上で最も普及しているIDベースの攻撃形態の1つです。セキュリティ企業と敵対者は、新しいセキュリティ技術に対抗するため、より新しく、より巧妙な攻撃ベクトルでイタチごっこが続いている状況です。 例えば、送信者アドレス、件名、コピー、シグニチャなど複数の要素のスキャンで検知を行うシグニチャベースのメールセキュリティツールでは、ポリモーフィックフィッシング…

クラウドセキュリティの基本、ベストプラクティス、実装

クラウドセキュリティとは、クラウド環境に保存されているデータ、インフラストラクチャ、システムを保護するための一連の制御、ポリシー、手順、テクノロジーを指します。 クラウドセキュリティでは、データの安全性を維持し、規制遵守の要件を満たし、顧客のプライバシーを保護し、すべてのユーザーとデバイスの認証ルールを確立するために必要なプロセスとツールを利用できます。 クラウドサービスのセキュリティは、従来のITセキュリティと同様の機能を提供しますが、企業はさらにクラウドコンピューティングの多くのメリットも享受できます。レガシー、ハイブリッド、マルチクラウドのいずれの環境を使用している場合も、データを安全に保つことは企業の成功に不可欠です。ここでは、クラウドセキュリティがなぜ必要なのか、また…

SMS 認証とは?その安全性は?|​ Okta

SMS 認証は、SMSベースの2要素認証 (2FA) および SMS ワンタイムパスワード (OTP) とも呼ばれ、ユーザーは、テキストメッセージで送信されるてくるコードを使用して ID を検証できます。二要素認証の一種であるこの認証方法は、多くの場合、ユーザーがネットワーク、システム、またはアプリケーションにアクセスするための2つ目の検証として機能し、セキュリティを向上させるための優れた第一歩となります。 ただし、気を付けなくてはならないのは、SMS 認証は脆弱な検証方法であると広く考えられていることです。その理由について掘り下げますが、まずは SMS 認証の仕組みと、SMS 認証を使用することの長所と短所を理解しましょう。 SMS 認証の仕組み この認証方法は、実は非常にシンプルです…

属性ベースのアクセス制御(ABAC)とは? メリットと適切なアクセス制御モデル

属性ベースのアクセス制御(Attribute Based Access Control)とは、ロールではなく属性(特性)を評価してアクセスを決定する認可モデルです。ABAC は、成長している環境で役立ち、アクセス制御ポリシー管理が手間になっている状況に役立ちます。ABACの目的は、データ、ネットワークデバイス、ITリソースなどのオブジェクトを、権限を持たないユーザーやアクション(組織のセキュリティポリシーの定義に沿って「承認」された特性を持たないユーザーやアクション)から保護することです。 ロールベースのアクセス制御(RBAC)から進化したものであり、この10年間で大きく注目されるようになりました。 ABACは…

マジックリンク(Magic Link)とは:パスワードレスのログインをユーザーに提供

マジックリンク(Magic Link)とは、パスワードレスログインの一形態です。ユーザーがサインインのためにログイン資格情報を入力する代わりに、メールで(場合によってはSMS経由で)埋め込まれたトークンを含むURLが送信されます。ユーザーがそのリンクをクリックして認証すると、アプリケーションまたはシステムにリダイレクトされ、「マジック」 パスワードを使用した場合と同様に、しかし実際のパスワードを使用せずに、正常にサインインできます。これがマジックリンク(Magic Link)です。 多くの組織がパスワードベースの認証から移行する中、企業のリスク選好レベルに応じて、消費者向け認証手法としてマジックログインの人気が高まっています。ユーザーがSlackのマジックリンク…

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